『セヴィリアの理髪師』はロッシーニの代表作で、オペラ・ブッファの代表詩的作品。
原作はフランスの劇作家ボーマルシェの三部作の一つで、この『セヴィリアの理髪師』は『フィガロの結婚』の前段にあたります。軽快で流麗な音楽に彩られた抱腹絶倒の喜劇で「私は町の何でも屋」や「今の歌声は」等の名アリアや重唱が見事な傑作です。
舞台はスペイン、セヴィリアの街角。フィオレルロがバルトロ邸のバルコニー下に楽士たちを集め、伯爵がロジーナへの愛の歌を歌う。しかし窓は閉ざされたまま。
落胆した伯爵は楽士たちを解散させるが、人の気配がするので物陰に隠れる。
理髪師フィガロが「私は町の何でも屋」の陽気な歌声とともに登場。
伯爵はフィガロにロジーナとの仲を取り持つように頼む。ロジーナは医師バルトロに後見されており、バルトロはロジーナの資産目当てで彼女を妻にしようと目論んでいた。
ロジーナがバルコニーに現れ手紙を落とす。伯爵は学生リンドーロと名乗り彼女を口説きにかかるが、ロジーナは連れ戻されてしまう。
音楽教師バジリオがバルトロに「伯爵がロジーナ目当てで来ているらしい」と告げ口をし、彼らを追い払う相談をする。
ロジーナは手紙をフィガロに託すが、バルトロは目ざとく誰に手紙を書いたのか追求する。
そこへ酔っ払いの軍人に変装した伯爵が助けに現れ、ついには軍隊までやってきて大混乱。
さて、伯爵とロジーナの恋の行方は?
- ◆アルマヴィーヴァ伯爵
- 貧乏な学士リンドーロと名乗り、酔っぱらいの兵士や、偽の音楽教師に化けたりして、恋しいロジーナに近づくためバルトロの邸内に突入する。
- ◆バルトロ
- 精力盛んな老医師。ロジーナの財産が目当ての後見人。伯爵が彼女を狙ってこの街に来たと聞き、心中穏やかではない。
- ◆ロジーナ
- 若くて美しい箱入り娘。学生リンドーロの情熱的な恋の歌に胸がときめくが、後見人の叔父バルトロが目を光らせてバルコニーにも出られない。
- ◆フィオレルロ
- 伯爵の従僕。※江原啓之が今回演じる役。
- ◆フィガロ
- 陽気で機転が利く「なんでも屋」。理髪師なので、バルトロ邸にも自由に行き来できる。
- ◆バジリオ
- 陰口が好きな、ロジーナの音楽教師。邸に出入りしていつもバルトロの顔色をうかがっている。
偽音楽教師によって知らぬ間に病気にされてしまう。 - ◆ベルタ
- バルトロ家の家政婦。
- ◆隊長
- バルトロ邸の騒ぎに駆けつけた軍隊長。






